Sold Cars マセラティ MC12 2005

室内はレーシングマシンの設計思想を色濃く反映し、カーボンパネルと上質なレザーを組み合わせたシンプルな構成です。計器類はドライバー中心に配置され、操作系は直感的に扱えるよう設計。快適装備は最小限に留められていますが、それが逆にピュアな走行体験を際立たせています。専用設計のシートが身体をしっかりと支えます。

搭載される自然吸気V12エンジンは、スロットルレスポンスに優れ、どの回転域でも力強い加速を実現します。カーボンモノコックの軽量ボディと組み合わされることで、コーナリング性能と直進安定性を高次元で両立。公道を走れるレーシングカーとも言えるダイナミズムが魅力です。加速時に響くサウンドは特別な感動を与えます。

外観はエンツォをベースにしながらも全長を延ばし、独自のフォルムを確立しています。フロントからリヤに流れる滑らかなラインは空力性能を高め、大型リヤウイングが高速域での安定性を確保。ワイドなスタンスと大胆なデザインは、見る者に圧倒的な印象を与えます。わずか50台のみの生産という背景が、このフォルムにさらなる価値を加えています。