
日産R32型スカイラインGT-R EV

今年の1月に幕張メッセで開催された『東京オートサロン2025』で、日産自動車がR32型スカイラインGT-RをEV化したコンセプトモデル『R32EV』を参考展示されました。
開発リーダーは日産の平工良三氏で、R32の「アナログな楽しさ」をEVで再現し、未来に継承することを目指したということです。
R32EVは、外観こそオリジナルとほぼ変わらないが、パワートレーンには前後2モーターの4WDシステムを採用。モーターとバッテリーはリーフ・ニスモRC02と同等のスペックで、合計出力320kW、トルク680Nmを発生します。車重増加(1797kg)に伴い、モーターを調整し、エンジン車のR32に近い加速感を実現しています。
また、ブレーキシステムにはR35 GT-R用のブレンボ製を採用し、重量増に対応するためのチューニングが施されています。ホイールはR32のオリジナルデザインを再現した18インチアルミを装着。給油口は充電ポートに改修され、リアバンパーからは排気口が省かれています。
ボディはオリジナルのカラーとパーツを活かし、きわめて良好な状態の車両がベースに使用されました。このコンセプトは、R32の魅力を「デジタルリマスター版」として後世に伝える試みといえるかもしれません。