FIAT 500 JOLLY SPIAGGINA TRIBUTE
地中海の夏と遊びの精神をまとう、唯一無二のビーチカー
海へ、街へ、山へ。
あなたのライフスタイルに合わせて 走る場所を選ばない Jolly を!
2タイプ同時展開でご紹介します。
JOLLY BEACH TRIBUTE
ガソリン車(Thermic Engine / 内燃エンジン)

JOLLY SPIAGGINA ELETTRICA
EV車(Electric・オートマ、日本製技術搭載)

伝説、再び — 「ラ・ドルチェ・ヴィータ」の精神
1950年代後半、Carrozzeria Ghia(カロッツェリア・ギア)
その特徴であるオープンサイド、ストライプのソフトトップ、
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Fiat 500 Jolly の歴史 ~ 深掘りストーリー
1957–1958:誕生 —「移動手段ではなく、贅沢の象徴」
1957年、FIAT は 500(チンクエチェント)を発表しました。 ほどなくして、FIAT 会長ジャンニ・アニェッリはこう考えます。
「所有者のステータスを示す、遊び心のある車を作りたい」
そこで高級コーチビルダー Carrozzeria Ghia に依頼して誕生したのが FIAT 500 Jolly(Spiaggina) です。
当時のコンセプトは「ヨットの延長として乗る車」 主な特徴は以下の通りです。
- ドアなし/オープンサイド
- 籐(ラタン)製シート(湿気の多い海辺でも速やかに乾き、塩害に強い)
- ストライプのキャンバス日よけ(サンシェード)
- クロームのアクセント
実用性よりも「レジャー性」「優雅さ」「リゾートでの楽しみ」が重視され、ヨットや別荘、ビーチクラブ向けに開発されました。
1959–1964:富裕層のリゾート文化とともに広がる
独特のキャラクターは発売当初から注目を集め、ヨーロッパの王族や映画スター、政治家、実業家たちに愛用されました。所有者や使用例は次の通りです。
- Gianni Agnelli(FIAT会長) — 自邸やカプリ島で使用。Jolly をラグジュアリーの象徴に。
- Jackie Kennedy Onassis — ヨット「Christina O」で使用し、Jolly の名声を世界に広める。
- Princess Grace of Monaco(モナコ公妃グレース) — 家族の移動用として使用。
- Elvis Presley(エルヴィス・プレスリー) — プライベートビーチでの移動に使用したと伝えられる。
- Yul Brynner(ユル・ブリンナー) — 別荘用に所有。
- Enrico Berlinguer / Silvio Berlusconi(政治家) — 政治家でありながらライフスタイルの象徴として所有。
- Lando Norris(現代のF1ドライバー) — モナコで所有、クラシックとしての価値が再注目。
当時の販売価格は通常の Fiat 500 の約2〜3倍。一般向けの車ではなく、「

米国大統領リンドン・B・ジョンソン(LBJ)は、
1964–1968:世界的デザインアイコンへ
極めて非実用的でありながら贅沢なコンセプトが世界の注目を集め、次のような使われ方をしました。
- 高級ホテル(カプリ、アマルフィ、ポルトフィーノ等)の VIP 送迎車
- プライベートビーチでのリゾートカー
- クルーザーやヨットのサブカー
単なる移動手段ではなく、「ライフスタイルを表現する道具」としての地位を確立しました。

ティナ・ターナー 自身の500Jollyとともに。南フランスの自宅にて。
1990年代〜現在:コレクター市場での復活
生産台数が非常に少なく、現存する個体も少ないことからコレクター市場で高値が付くようになりました。オークション記録には次のようなものがあります。
- 落札価格が 30万米ドル(USD)を超えた個体 が存在
- Pebble BeachやRM Sotheby’s など主要オークションでたびたび出品・注目される
現代のリゾートカーの先駆けとしてデザイン史に評価され、ついにはニューヨーク近代美術館(MoMA) のコレクションにも加えられました。
「コンパクトカーとして唯一 MoMA に展示された車」という位置づけです。
2020年代:現代に蘇る
オリジナルの入手が困難なことから、ヴィンテージ Fiat 500 をドナー車として忠実に再現するプロジェクトが始動しました。オリジナルの雰囲気を尊重しつつ、現代の選択肢として次の2タイプを用意しています。
- Thermic Engine(ガソリン/マニュアル) — 内燃エンジンとマニュアルトランスミッションの鼓動を楽しむモデル
- Electric(日本製EV技術/オートマ) — 静かで滑らかな電動ドライブを実現するモデル(航続約80km)
どちらも籐シート、ソフトトップ、クロームのディテールなど当時の雰囲気を忠実に再現しています。
時代を超えた2つの選択肢として、現代でも Jolly を手に入れられるようになりました。
王族やセレブのために作られた遊びの車が、現代にアートとして蘇ったのです。
クラフトマンシップ ~作品としての製作
すべての Jolly Tribute は本物のヴィンテージ Fiat 500 をベースに、ナット&ボルト(フル分解)レストアを経て再構築されます。
- ボディワークはプロ仕様で強化・仕上げ
- 機関部と内装の全パーツを再生・調整
- 籐シートは手作業で編み上げ、可倒機構を復元
すべて完全受注生産(Made-to-Order) で、一台ずつカスタマイズして仕上げます。
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ここからは、2タイプのモデルの詳細をお伝えします。
JOLLY BEACH TRIBUTE
Thermic Engine(ガソリン / マニュアル)
クラシックらしい音や振動、機械的な手応えを楽しみたい方向け。

パワートレイン
・499cc 直列2気筒ガソリンエンジン(リア搭載・後輪駆動)
・4速マニュアルトランスミッション
・ドラムブレーキ
・Veglia Borletti 製 120 km/h スピードメーター

外装
・強化サイドボディパネル(プロ仕上げ)
・白フリンジ付きストライプ・ソフトトップ
・高光沢クロームトリム、通気式リアフェンダー(
・12インチ スチールホイール(ハブキャップ付)

内装
・前席(前倒し可)+後席ベンチの手編み籐シート
・ボディ同色ダッシュボード、ブラックカーペット一体型マット
・パッセンジャー用グラブバー
・ダッシュ下およびセンターコンソール内の収納スペース

書類
・イタリア現地のオリジナル登録書類(Logbook & Carte Grise)を付属
・法的にFiat 500 ドナー車のアイデンティティを保持して納車します
納期 / 保証
・納期:ご注文確定後 約60日
・保証:12か月

オープンエアのデザインと籐のクラフトによって、夏のエレガンスと自由を体現する車です。
JOLLY SPIAGGINA ELETTRICA
Electric(EV / 電動)
クラシックな外観はそのままに、

テクノロジー
・日本製の電動ドライブシステム(電気モーター&制御)
・オートマチック(無段または定速制御)
・航続距離:約80 km(約50マイル)
・充電:家庭用AC(標準)に対応

外装 / 内装
(基本仕様はガソリン版と共通、EVに合わせた設計を実施)
・強化交換ボディパネル
・ストライプ・ソフトトップ、手編み籐シート
・ボディ同色ダッシュボード、ブラックカーペット
・パッセンジャーグラブバー、収納スペース(ダッシュ/センター)
・Veglia Borletti 製スピードメーター(EV表示に調整)

書類
・イタリア現地のオリジナル登録書類を付属
・電動化後もオリジナルタイトルを保持して納車します
納期 / 保証
・納期:ご注文確定後 約6か月
・保証:12か月

歴史に浸りながら、未来へ走る、レジェンドの電動化を堪能する車です。
ご注文のご案内
ご注文フローはシンプル、かつカスタマイズ可能です
1.モデルを選択:Thermic(ガソリン)または Electric(EV)
2.ボディカラーを選択(フルオーダー可)
3.内装(籐の仕上げ、ステッチ、アクセント指定)を選択
4.注文確定 → 生産開始(進捗レポートあり)
ご注文確定後、製作過程の写真(ビルドレポート)、アンダーボディ写真、最終検査レポート等を順次ご提供します。
高解像度写真、アンダーボディ画像、カラースウォッチ(色見本)、技術仕様シートはご要望に応じて送付します。生産中のビルドレポート配信も可能です。
Jolly を選ぶ理由とは
・歴史とステータス:王族・セレブに愛された由緒ある一台
・職人技の価値:ナット&ボルトによる完全レストア
・体験を選べる:内燃の「鼓動」と電動の「静寂」—どちらの時代感も楽しめる
・正当な証憑:イタリアのオリジナル登録書類を保持して納車
Fiat 500 Jolly Spiaggina Tribute は、ただ「買う車」ではありません。
それは、人生の瞬間を祝うための移動するアートピースです。
ガソリンの鼓動を選ぶか、電動の静けさを選ぶか - どちらを選んでも、あなたは「歴史を纏う」ことになります。
その喜びをぜひ手に入れてみませんか?

